第178章 目が高すぎる

「協力者」、そして「誤解は解けた」という言葉を聞いて、坂本鋭はようやく安堵の吐息を漏らした。極限まで張り詰めていた神経が、ぷつりと切れたように緩んでいく。

その瞬間、より強烈で原始的な欲求が鎌首をもたげた。

彼はぺちゃんこになった自分の腹をさすり、情けない顔で橘凛に訴えた。

「ボス、もう大丈夫ってことなら……飯、連れてってくれませんか? 昨日捕まってから今まで、飯どころか水一滴飲んでないんスよ。マジで餓死しそう……」

捨てられた子犬のようなその姿に、橘凛の心がわずかに痛む。彼女は視線を転じ、沈黙を守ったまま深い眼差しで二人を注視している一条星夜を見た。

橘凛が口を開くより先に、一条...

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